Mission

工場見学で世界トップの技術を見た

Q:お名前、部署名、どんなお仕事をされているのか教えて下さい。

高橋(操業)
薄板工場 工場長 兼務として、薄板技術室 室長をしています高橋です。 室員は10名で若い人とベテランが一緒に働いています。薄板技術室は製造技術、プロセス改善を主な業務としていて、その統括を行っています。具体的には、設備の改善・効率化、品質、歩留(ブドマリ…素材を出来る限り使う方法)の改善などが主な仕事となります。薄板工場全体では250人くらいの人が動いています。

町田(操業)
薄板技術室の町田です。 ステンレス鋼板に上下からロールで圧力を加え、お客様から頂いたご注文通りの板厚に調整する、圧延機の操業技術を担当しています。具体的には生産性の向上、品質の向上、コスト削減などが主な仕事の課題になります。

河井(設備)
製造本部 設備・保全技術部 制御技術室の河井です。 仕事としては収益を上げるための設備の安定稼働と競争力アップに向けた電気設備のエンジニアリングを行っております。操業部門内で電気に関することを専門的にサポートしています。

Q:職場のコミュニケ―ション

高橋(操業)
新入社員が1年おきに入っておりまして、現場が若返りました。以前は、ベテランが多く、静かな感じだったのですが、20代、30代の社員が増えたことで会話なども若返りましたね。ざっくばらんになんでも話せる環境になっていると思います。工場では、一人で出来る仕事は少ないので、コミュニケーションはとても重要です。

町田(操業)
私の職場は、上司含めた室員とはとても話しやすい環境です。突発の仕事があった際は、若手だけで判断できないこともたくさんありますから、経験豊富な先輩が傍にいて相談できるというのは、ありがたいです。もちろん、なれ合いではなく、厳しいことも言ってくれますので、それもありがたいです。

河井(設備)
私の職場は、ベテランばかりです。一番年齢が近い方が40代後半で、この方が、私の上司です。室の皆さんは電気のプロフェッショナルなので、何かあったら頼れる方ばかりなので、私も将来はそうなりたいと目標にして頑張っています。お手本が近くにいてくださってありがたいですね。

Q:連携・繋がりについて

高橋(操業)
工場の設備をリフレッシュ、改造していく案を作るのが我々の仕事で、それを具体化して、電気、機械をどう繋いで組み立てていくかを設計してくれるのが、河井君の部署なんです。我々の提案、考えをしっかり伝えないと、設計が出来ない。良いものができないと、現場で使ってもらえない。ということになるので、日々のコミュニケーションがすごく大事なんです。お客様からの依頼や、現場からのリクエストにこたえるため、打ち合わせの時間を充分に持ち、最適な設備設計をするために、しっかりと話し合いをしています。


Q:仕事に対する意識

高橋(操業)
工場長としては、会社の方針を明確に社員に伝え、目標をしっかり立ててベクトルを合わせることを意識しています。社員がばらばらになるとスピードも落ちてしまいますからね。週に一度は、室内全員集まって、報告と相談をする時間を設けています。

町田(操業)
僕らは、社内で一番現場に近いところにいるので現場オペレーターの方が使いやすいものを提供していかなければいけない。その為には、現場オペレーターの生の意見を聞き出す。とにかく聞くことです。一方的に進めていけることは、一つもないので、その都度、現場、部署内でコミュニケーションをとって、進めていくように心掛けています。

河井(設備)
私が意識をしているのは、スピード感をもって業務を遂行するということです。鹿島製造所だけでなく、山口製造所 光エリアにも似たようなシステム(どういうシステム?)があり、光エリアの方が上手くいっている部分に関しては、情報などを聞かせてもらって、更に良くなる方法を考えます。私の部署は、工場別に組織されているわけではないので、山口製造所 光エリア、八幡製造所、鹿島製造所のそれぞれ製造所にある工場の上手くいっている部分は、共有していくようにしています。それがスピードを上げることにも影響します。

Q:仕事のおもしろさ

高橋(操業)
頭の中で考えたプランが、実際にかたちになり、良い商品ができた時は、嬉しいですね。

町田(操業)
若手スタッフでも、大きなプロジェクト(設備投資など)を任せられ勉強させてくれます。私も入社して間もないころ10数億円のプロジェクトをやらせてもらった事があります。その時は、分からないことだらけで、不安でしたが、周りの先輩方の力も借りながら無事に成功できた時は、すごく嬉しかったですし、自信になりましたね。

高橋(操業)
工場の設備投資は、金額が大きいんですよ。プレッシャーも大きいですが、その分やりがいもありますよね。感動出来る仕事です。

河井(設備)
私は、品質の中で特に板厚精度の改善に時間を割いてきました。工場に板厚精度を測る機器を備え付けたラインが二つあり、精度の悪い方を検証して、改善したことがあります。自分の力で改善出来た時は、会社の収益に少しでも貢献できたのかなって思う瞬間でもあり、達成感と感動がこみ上げてきました。

Q:負けない。負けたくないもの

河井(設備)
私の仕事は、根気が必要な仕事です。測定系から見直し、一コイル一コイル検証していくので、地道な仕事を根気よくやるという所では負けてはいけないんです。

高橋(操業)
私がスタッフのときは、自分が担当している設備の操業技術に関する知識については、社内の誰にも負けたくないと思って仕事をしていました。実際にそうなっているかどうかは別ですが、現在でもそうありたいと思っています。


Q:次の10年に向けて。。。

高橋(操業)
ステンレス業界の今後10年は、古くなった設備の入れ替え(リフレッシュ)の時期になります。新しい技術、設備を導入し、次の世代へステップアップすることに力を入れていきたいと思っています。

Q:学生のみなさんへ

高橋(操業)
最近は、どこの会社も同じかも知れませんがスピード感が求められています。目的意識をしっかり持って、それを達成するために頑張れる人、努力できる人に是非来ていただきたいですね。また、組織ですから、他の関係部門の人ともコミュニケーションがしっかりとれる人が、求める人材、欲しい人材です。コミュニケーションをうまくとることにより、満足する仕事が出来ると思います。

Q:日鉄ステンレスに就職を決めた理由

町田(操業)
私は、山口製造所 光エリアの工場見学に行き、そこで分速1200m、世界トップの圧延機を見せていただいたんです。それを見た時、技術のすごさに興味が湧きました。また、工場の案内をしてくださった担当の方が、熱く親切な方だったので、その方の下で働きたいと思ったのも決め手の一つですね。

河井(設備)
最初は電気と鉄鋼会社??の関係に??という感じだったのですが、実は大学のインターンシップで半年間、弊社山口製造所 光エリアの制御技術室でお世話になりまして、、まずは、立ち位置として技術者はメーカーとユーザー側に分かれるということを知りました。鉄鋼業界における電気の存在とは、ユーザー側の視点でエンジニアリングを行うということを学びました。当時インターンシップをしていたときの光製造所でお世話になった方と、現在は鹿島で一緒に仕事をさせていただいています。冒頭でお話しした電気と鉄鋼の関わりについてですが、工場見学会やインターンシップで工場の現場、雰囲気などを見て感じてもらうことが弊社のことを知っていただく一番の近道かもしれませんね。

Q:どんな後輩に来てほしいか

河井(設備)
機械、電気に詳しい、マニアックな方に是非来ていただきたいですね。または、柔軟なあたまで、なんでも興味を持って勉強出来る人に来て欲しいです。ある専門分野に長けた方なら、そのことで困ったらなんでも相談出来ますし、柔軟な考え方を持った方なら、相談しながら一緒に仕事が進められますからね。

町田(操業)
きちんと話ができる方、そして幅広い知識がある方に来ていただきたいです。私は大学時代、専門的な事に特化して勉強したんですが、もっと色々と幅広く勉強しておけばよかったという気持ちがあります。なので、広い知識があれば、それだけ活躍できるフィールドも広がるのではないかと思います。

Q:鹿島の良いところ

河井(設備)
鹿島は、他の工場に比べて、扱っているステンレスの種類が多いんです。鹿島独自の技術もあり、他の工場では扱えない高度な技術なんです。また、戦略的な鋼種を作るためのプロジェクトも組まれていたりと、社員それぞれにやりがいをもって働いていますよ。

自分で考えたものを、世の中に出していきたい
Read More

工場見学で世界トップの技術を見た
Read More

産休や育休などの制度
Read More

新鋼種「NSSC 2120®」開発計画
Read More

粗圧延機リフレッシュ計画
Read More