事務系・技術系社員インタビュー
事務系
清宮 千晴
営業本部 薄板第二営業部 薄板第二室
人文社会学科 フランス語文学文化専攻
2015年入社
「これもステンレスだったの!」たくさんの驚きがあります。
最初の配属は、山口製造所の薄板調整室で出荷・納期管理を担当、現在は本社の薄板営業部へ異動となり、国内のお客様の要望を伺い、価格や受注数量の管理をしております。お客様の要望に応えるために、各業界動向やステンレスで貢献できること、ターゲットとなる情報を得るようにしています。その為に、社内外問わず、あらゆる人とコミュニケーションをとりヒントを探すよう、心がけています。また、ノルマはありませんが、売上改善に繋げるために、受注数量の増減にはこだわりをもち、分析を行っています。「これもステンレスだったの!」というぐらいステンレスは様々なものに使用されており、たくさんの驚きがあります。このように、ステンレスの営業は、新しい知識や経験を与えてくれ、たくさんの人と出会える宝庫です。チャレンジングに仕事ができることに日々やりがいを感じております。
有木 良輔
営業本部 大阪支店 ステンレス厚板室
経済学部 経済学科卒
2009年入社
どういう人たちと一緒に仕事をするか
初任は光エリアの人事部門、4年目から本社の人事部門に異動となり人事業務や新卒採用を担当し全国の大学を飛び回り会社説明会などを開催し企業PRを行っていました。また6年目からは厚板営業部で国内の問屋向け営業、受注管理を担当し、現在は支店に異動となり関西エリアのお客様向けステンレス鋼の拡販に日々努めています。
弊社は同じ会社にいてもまったく畑違いの仕事ができるのも魅力のひとつで、入社当時から「どういう仕事をするかよりも、どういう人たちと一緒に仕事をするか」という思いで業務に向き合ってきましたが、常に恵まれた環境で様々な経験をしていると実感しています。
宮﨑 真衣
原料・業務部 購買室
外国語学部 国際関係学科
2018年入社
上司に相談し、突破口を見出す
2018年に入社し、光地区の購買室に配属となりました。最初の1年半は請負作業の契約業務を担当し、現在は工場や社内の各部署で使用する資材の調達を行っています。
工場や技術スタッフ、サプライヤーと納期や配送の調整をしたり、価格交渉をするなど業務は多岐にわたります。例えば、薄板工場で使用する金属合紙(梱包資材)は購入金額が数億円にのぼるため、製紙会社と交渉し、工場に調達体制や安価な仕入先を提案して、コスト削減に努めています。調整が難航し苦戦する時もありますが、上司に相談したり、関係者と協議を重ねたりして、突破口を見出すことにやりがいを感じます。
工場の操業と収益を調達面からサポートすることで、会社に貢献していきたいです。
技術系
渡邉 宏章
製造本部 八幡製造所 厚板技術室
生産システム工学専攻
2007年入社
変化に対応し、常に製造技術を進化させる
八幡製造所厚板工場は、世界一の技術を有する工場です。年々変化する製造サイズや鋼種、品質に対するお客様の要望に合わせて常に製造技術を進化させる必要があります。厚板工場には圧延機に代表される製鉄設備が多数ありますが、日々の操業データ(例えば温度、圧力、電力・燃料使用量)を解析して、より効率的で生産性の高い操業方法を追い求めています。もちろん、現場オペレーターと協力して、ダイナミックかつ繊細な操業プロセスと向き合うことも大事です。また、抜本的な設備投資が必要と判断したときは、どんな設備をどこに、いつ設置するか、投資に見合った収益性が確保できるか…等を入念に検討し、設備を立上げていきます。パラメータが多く大変ですが、高品質なステンレス厚板製品をお客様に提供することで産業やインフラが発展し、人々の暮らしに貢献できれば、技術者としてこの上ない幸せです。
多久島 睦子
研究センター 薄板・自動車材料研究部
自然科学研究科 マテリアル工学専攻修了
2015年入社
若いうちから重要な仕事を任せてくれる
入社時より自動車用ステンレス鋼の耐熱研究を担当しています。
現在はステンレス鋼の各種高温特性の研究や新材料開発などを行なっています。
ステンレス鋼を使用する自動車の排気部品は厳しい高温環境に曝されるため、様々な試験をして材料の特徴を知ることが必要です。
自分で調査した材料特性や開発鋼種については、お客様に直接報告・提案もしています。
若いうちから重要な仕事を任せてもらえること、上司だけではなく他の研究員や営業の方々と協力して工夫しながら業務を進めていくことにやりがいを感じています。
安部 雅俊
研究センター
機能創製研究部
材料科学科(金属)
2013年入社
目指すのは、腐食研究の第一人者。
学生時代、物理や化学など様々な分野の中から強く惹かれたのは、材料でした。
材料は自動車や家電製品など、すべてのモノづくりに必要とされるもの。中でもステンレスは例え、表面に傷がついても自動的に皮膜が再生されるなど、興味深い特性があり、大学院時代はステンレスの腐食に関する研究に没頭。就職活動では、ステンレスメーカーの雄であり、独自のステンレス鋼を開発している日鉄ステンレスを当然のように志望しました。現在の私の仕事は、自動車材料であるマフラーなどに利用されるステンレスの研究・開発。
自動車のマフラーは、温度が高いところでは数百度の熱に耐えねばならず、低温になれば水滴が発生するため、腐食にも耐えなければならない。部品によって様々な性能が求められ、研究しがいのあるテーマですね。強度や腐食性を上げるために、高価な成分系を使えば、当然、製品としても値段が高くなる。いかに低価格な成分系でお客様が望む性能を引き出すか、仮説を立てて日々、試行錯誤を繰り返しています。
今後の目標は腐食研究の知識を蓄え、社内でも社外でも、第一人者と呼ばれる存在になっていくこと。学会を賑わすような“世界初”に挑戦していきたいと思います。
菊地 辰
製造本部 山口製造所 製鋼部 製鋼技術室
金属フロンティア工学科
2014年入社
「僕が作った金属だよ。」
将来、子どもに誇れる仕事がしたい。
自分が手がけた新製品が、世の中に出ていく瞬間が見たい。そんな想いから日鉄ステンレスを志望。学生時代、金属材料の研究をしていましたが、金属としての制約の少なく、発展性の高いステンレスに一番可能性を感じたのです。現在は操業部門のスタッフとして、不純物を取り除く精錬工程を担当していますが、特に印象深かったのは、入社半年後に依頼されたより高い品質が求められる新しいステンレス鋼生産のプロジェクトです。「傷の原因となる不純物を極限まで抑えられないか。」この製品の開発の肝は、まさに私が携わる精錬工程にありました。どの素材を、どんなタイミングで、どれぐらいAOD炉に投入するか…。研究部門と連携し、元素比率のアドバイスをもらいながら、検討していきました。そして、遂に基準値に適うレベルに到達。今はさらに評価を進めている真っ最中です。精錬工程の技術が上がれば新鋼種の開発に貢献することができる。現在も世界水準の技術力を備えている日鉄ステンレスですが、目指すは世界No.1。他社の追随を許さないほどの技術力を確立し、新鋼種をこの手で生み出したい。そうして、自分の子どもに「お父さんが作ったんだよ。」と伝えるのが、将来の夢。それができる環境が日鉄ステンレスにはあると思います。
渥美 和矢
製造本部 山口製造所 薄板部 薄板技術室
電気電子工学科
2010年入社
熱い仲間、熱いモノづくり。
それが日鉄ステンレスの魅力です。
「仕事を通して世の中に貢献したい!」工場見学の際、真っ赤な溶鉱炉と先輩たちの熱い想いに心を打たれ、入社を決意。研究テーマは医療用イメージセンサーであり、日鉄ステンレスはまったくの異分野でしたが迷いはありませんでした。現在は、薄板工場の操業を担当。電気系の知識も活かしつつ、熱いモノづくりに没頭できています。その中でも特に“熱かった仕事”が、設備の集約プロジェクト。製造する鋼種の特性に合わせて3つあった生産ラインを1つに集約し、人件費や維持費を圧縮する試みでしたが、レーザーのパワー、溶接スピードの調整などを続けたものの、どうしても割れが発生する鋼種があったのです。私はPDCAを回して検証を進める一方、社内だけでなく社外の研究機関や専門家と連絡を取り合い、意見を交換。そんな私を見て上司や現場のスタッフ、他部門の仲間も進んで協力を買って出てくれました。そうした日々の末に、割れの原因究明に成功!大幅な低コスト化を実現できました。しかし、生産難易度が高く、独自ラインを組む必要のある鋼種はまだまだある。そんな一つひとつを集約し、より低価格で高品質なステンレスを生産したいですね。そんな挑戦の中で社会はきっと今よりも豊かになっていくはずですから。
石橋 宗典
製造本部 設備・保全技術部
プロセスエンジニアリング室
応用医工学科科
2008年入社
生産設備の一生を見守り、支えていこう。
「石橋、この案件、やってみないか?」入社1年目のある日、上司から任されたのは、棒線工程に起きていた巻き取りの不具合対策。線材を巻き取る際に急に密になったり、広がったりする症状が出ていたんです。プレッシャーを感じつつ、設備の振動や周波数を計測。2年間におよぶ検証の結果、現在の設備では性能に限界があることが判明しました。「棒線は日鉄ステンレスの主力製品だ。新しい設備を導入しよう。」操業スタッフと相談を重ね、世界各国の設備メーカーとも協議を開始。言葉の壁に苦労しながらも、イタリアの企業を選択し、ほぼオーダーメイドで当社の求めるパフォーマンスを発揮できる装置を設計していきました。完成した設備の導入の際にも、非常に気を使いましたね。現状、動いている生産ラインを止めることなく、導入を進めていく。言わば、難解な“手術”のようなものですから。5年の歳月を掛けて、無事に据付は完成。1本目の線材がきれいに巻き取られていく様子を見ていると、自然と涙がこぼれていました。設備部門の役割は、まさにプラントにとって医者のようなもの。何十年先までを考え、次の手を打っていく。非常に長期で、大規模なモノづくりを楽しみながら、この巨大工場の一生を見守り、支え続けたいと考えています。
河井 公太郎
製造本部 設備・保全技術部 制御技術室
電気電子情報工学科 修了
2010年入社
設備の性能追求を通して、自らを高めていく。
日鉄ステンレスは、人が良い。シンプルですが、それが私の入社理由です。光製造所でインターンシップをしていた際、当時、まだ学生だった私に日鉄ステンレスは非常に真摯に対応してくれた。「これが分からない。」と相談すれば、次の日までに資料を用意してくれる。信頼して一つの仕事を任せてくれ、自信を付けさせてくれる。ここで働きたいと、心から思いました。現在は鹿島で電気エンジニアのプロを目指し、冷間圧延機の設備スタッフとして勤務。先輩たちにもアドバイスをいただきながら、板厚の精度を上げるため、設備の性能を最大限まで引き出す取り組みをしています。電気制御は、導入後もプログラミングを書き換えることで、改良し続けることができる。それがこの仕事の特に面白いところだと思いますね。入社以来、担当設備の性能を引き出すために光製造所の電気室を訪ねて改善のヒントを探ったり、試行錯誤を続け、精度に関してはようやく満足できる域にまで到達。次の目標は、よりカットしやすい組織形状を実現し、製造性を上げること。電気の知識だけでなく機械関連の知識も吸収しながら、成長を続けていきたい。日鉄ステンレスという素晴らしい仲間と仕事に恵まれた環境で、自らの可能性も最大限に引き出してみせますよ。
佐藤 太紀
業務プロセス改革推進部
現在:日鉄ソリューションズ出向中
電気電子工学科(電気)
2018年入社
高度IT技術で会社に貢献
私がシステム室に配属されて初めて担当した業務はRPA*と呼ばれる定型作業の自動化ツール導入のための試行業務です。試行という業務は、前例がなかったため、最初はどのように進めていくのか戸惑うこともありましたが、周りの方々に協力してもらいながら、なんとか稼働することもでき、試行を成功させることができました。その結果、RPA*が全社で展開され、自分の担当した業務が会社で働く人の業務負荷軽減に繋がり、システムを通して貢献することにやりがいを感じました。現在は同じく日本製鉄のグループ会社である日鉄ソリューションズに出向しており、実際に製造所で使用されるシステムの開発を経験し、自分が組んだプログラムが稼動されることに面白みを感じながら、IT技術や製造所の生産管理などの知識について学んでいます。将来的には生産性向上や業務スタイル変革、AIやIoTなどの高度IT技術適用などに関わり、システムを通して会社に貢献していきたいです。
* RPA(Robotic Process Automation):ロボット型ソフトウェアによるデスクワークの自動化