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2024.04.01

当社の省資源二相ステンレス鋼厚板を使用した上平井水門が第20回ステンレス協会賞 最優秀賞を受賞

ステンレス協会が主催する第20回ステンレス協会賞において、日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上昭彦、以下「当社」)の省合金二相ステンレス鋼SUS323L(23Cr-4Ni-N)の厚板を使用した上平井水門が最優秀賞を受賞いたしました。またこの他に、当社のステンレス鋼を使用した6つの作品が優秀賞を受賞しております。

ステンレス協会賞は、社会で幅広く活用されているステンレス鋼製品の中から、社会環境との調和や新たな文化の創出に寄与した優れた機能性・意匠性・独自性等を有したものを表彰する制度で、1993年の創設から20回目となる今回は、「最優秀賞」1点、「優秀賞」10点、「特別賞」1点の合計12作品が入賞しています。

当社は、今後も省合金二相ステンレス鋼をはじめとする、時代の要請や環境変化を先取りした高機能・高付加価値なステンレス鋼の開発と普及を通じて、社会資本の充実と生活の質の向上に貢献してまいります。

【当社のステンレス鋼を使用した受賞作品】

〇最優秀賞

・「上平井水門」(応募者:株式会社IHIインフラ建設)
上平井水門は東京都で最大規模の高潮対策水門で、2015年からの大規模リフレッシュの際に、扉体の主要素材に高強度かつ塩分腐食に強い二相鋼SUS323Lが採用され、水門機能の向上とメンテナンス費用等の低減を同時に実現するとともに、パイプフィーレンデールと呼ばれる曲面の多い優美な外観は、ランドマークとして地域住民に親しまれています。

〇優秀賞

・「本庄川津波対策水門」(応募者:株式会社丸島アクアシステム)
高強度二相ステンレス鋼(SUS323L、SUS821L1、SUS329J4L)が扉体やローラー部分等に採用された日本最大級の津波対策水門であり、構造簡略化による軽量化の実現、また再塗装等将来のメンテナンスコスト削減に貢献しました。

・「SUS329J1相当二相ステンレス鋼採用ケミカルタンカー「SPARROWHAWK」「SUNBIRD」(応募者:北日本造船株式会社)
SUS316Lを上回る高強度、高耐食性を有し、大入熱高効率溶接が可能なNSSC® 2351(SUS329J1相当)がケミカルタンカーに初めて採用。ケミカルタンカーへのNSSC®2351の適用は、レアメタル高騰リスクの軽減や鋼材使用量削減につながりました。

・「群馬県前橋市敷島浄水場配水塔」(応募者:森松工業株式会社)
敷島浄水場配水塔の老朽化更新にあたり、タンクをSUS304AおよびSUS329J4L厚板でオールステンレス化し、耐久性、耐震性の向上に貢献しました。

・「重要文化財 厳島神社大鳥居 耐震補強」(応募者:公益社団法人 文化財建造物保存技術協会)
海洋上に建立された厳島神社の大鳥居は海水による腐食のリスクが高いことから、鳥居支柱の補強材として海水中でも高い耐食性を発揮するスーパーステンレス鋼SUS312L(NSSC® 270)が採用され、文化財保全に貢献しました。

・「宇都宮LRTホーム駅舎上屋」(応募者:リンタツ株式会社)
設備長寿命化のため、次世代路面電車である宇都宮LRTのホーム駅舎上屋の幕板と樋に、高耐食で高強度の二相ステンレス鋼SUS821L1(NSSC 2120®)(表面はフッ素樹脂焼付塗装)が採用されました。

・「和 WABURO 選美槽(えらびそう)」(応募者:株式会社アステック)
高強度の省資源二相ステンレス鋼SUS821L1(NSSC 2120®)の採用により、従来板厚を変えることなく防水浴槽の強度向上と高耐久化を実現し、重量増加の抑制、コスト増加の回避に貢献しました。

以上

(お問い合わせ先)

商品開発部 03-6841-5290