2023.02.28

当社独自二相ステンレス鋼がステンレス軽量グレーチングに採用

日鉄ステンレス株式会社(所在地：東京都千代田区、代表取締役社長：井上昭彦、以下「当社」)が開発した独自二相ステンレス鋼NSSC2120®(SUS821L1、21Cr-2Ni-N)の薄板が、株式会社ダイクレ殿(以下、「ダイクレ殿」)のステンレス鋼製軽量グレーチングに採用されました。

日本初のグレーチングメーカーであるダイクレ殿が製造販売する、鋼製グレーチングをはじめとした多種多様な同社商品ラインナップのうち、今回は今後の用途拡大や需要伸長が期待されるステンレス鋼製フラットバータイプの軽量グレーチングへの二相ステンレス鋼の採用となりました。

フラットバータイプのステンレス鋼製グレーチングは、食品や医薬分野における工場の排水側溝に使用されています。このような衛生管理基準の高い現場では、グレーチングを頻繁に取り外して清掃を行うため、作業負荷が大きいことから軽量化が望まれる一方、従来品(SUS304)と同水準の耐久性も必要とされていました。このような課題に対しダイクレ殿は、高強度特性を持つNSSC2120(SUS821L1)を採用したステンレス鋼製軽量グレーチングを開発。従来品と同等の耐久性を確保しつつ、素材の薄肉化による製品の大幅な軽量化(最大約50％削減)を実現し、清掃作業時の負荷軽減を可能にしました。

NSSC2120(SUS821L1)は、高強度である事に加え、SUS304と同等以上の耐食性を有し、更にはレアメタルであるニッケルの添加量を削減していることで、価格安定性にも優れるとともに、環境親和性の高い素材です。

当社は、これら独自二相ステンレス鋼をはじめとする高機能で価値あるステンレス鋼を、ソリューション提案とともにご提供することで、お客様の課題解決と商品価値の向上に貢献してまいります。

（お問い合わせ先）

商品開発部 03-6841-5290

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