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2022.10.12

当社独自二相ステンレス鋼NSSC 2120®(SUS821L1)薄板が畜産資材に採用

日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上 昭彦、以下「当社」)が開発した独自二相ステンレス鋼NSSC 2120(SUS821L1、21Cr-2Ni-N)薄板が、株式会社ユーチカ殿(所在地:高知県安芸郡、代表取締役社長:近森 毅、以下「ユーチカ殿」)が製造・販売する養豚舎用すのこ「きれい」に採用されました。

従来、養豚舎ではコンクリート製すのこが使用され、人の手により堆積汚物の除去・洗浄作業が行われていますが、重量物であるコンクリート製すのこは洗浄作業の負荷が大きく、また汚物の付着による衛生環境の問題等から豚の疾病につながるリスクがありました。

このような課題の解決に向け、ユーチカ殿は表面の洗浄性と耐食性を確保したステンレス製すのこを開発、汚物落下がスムーズになる形状で汚物の除去・洗浄性能を向上し、洗浄時間の短縮・作業負荷の軽減と節水を可能とすることに加え、衛生環境の改善による豚の疾病率低下と発育促進につながり、養豚生産者の生産性向上というメリットも期待されています。今回、ユーチカ殿は、当初検討していた汎用ステンレス鋼の代わりに、高耐食・高強度特性を有する当社NSSC 2120薄板を採用することで、重量はコンクリート製すのこの約8分の1、汎用ステンレス鋼との対比でも約30%削減という大幅な軽量化を実現されました。加えて、すのこ同士の連結が容易な構造とすることで、新規設置や改修時の作業効率化を実現されています。

ユーチカ殿は、本製品を2022年10月12日より幕張メッセにて開催される「第4回国際 畜産資材EXPO」のユーチカ殿ブースにて展示される予定です。

当社は、今後もレアメタルの使用を抑制し、環境親和性と価格安定性を兼ね備えた独自二相ステンレス鋼をはじめとする高品質なステンレス製品を、適材適所のソリューション提案とともに提供することで、様々な課題を抱えるお客様の商品価値の向上に貢献してまいります。

【概 要】

製造・販売者 株式会社ユーチカ 殿
所在地 高知県安芸郡奈半利町448-7
製品名 オールステンレス製すのこ「きれい」
使用ステンレス鋼材 NSSC2120(SUS821L1)、
板厚1.0mm、1.2mm

【写真1】

NSSC2120製すのこ(表側)

(お問い合わせ先)

商品開発部 03-6841-5290

以上