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2022.03.28

当社の高耐食塗装ステンレス鋼板を使用した国立競技場の屋根がステンレス協会賞最優秀賞を受賞

日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上昭彦、以下「当社」)の高耐食フェライト系塗装ステンレス鋼板SUS445J2(NSSC® 220M、22Cr-1.6Mo-LC,N)を使用し、三晃金属工業株式会社殿が施工した国立競技場の屋根が、ステンレス協会が主催する第19回ステンレス協会賞において最優秀賞を受賞しました。

我が国を代表するスタジアムとして2019年11月に竣工した国立競技場は、100年後を見据えた高品質かつ長寿命の施設として設計されました。その設計思想を実現するため、屋根材にはSUS445J2を母材とする塗装ステンレス鋼板が選定され、日光を反射し日射によるスタジアム内の温度上昇を抑制すべく、高耐久フッ素樹脂塗料の中でも最高レベルの明度となる高白色のものが使用されました。

今回採用されたSUS445J2は、汎用のオーステナイト系高耐食ステンレス鋼であるSUS316を超える耐食性を持ちながら、ニッケルを含まない省資源ステンレス鋼であり、価格安定性にも優れています。加えて、フェライト系ステンレス鋼は線膨張係数がオーステナイト系ステンレス鋼の約6割と小さく、温度変化に伴う変形やひずみも抑制され、屋根の長寿命化が可能となりました。

当社は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した、優れた商品の提供を通じて社会の発展に貢献して参ります。

【物件概要(敬称略)】

発注者 独立行政法人 日本スポーツ振興センター
設計者 大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体
施工者 大成建設株式会社
屋根施工 三晃金属工業株式会社
使用量 フッ素樹脂塗装ステンレス薄板 約120㌧(35,202m2

参考:「ステンレス協会賞」

同協会が、社会に幅広く活用されているステンレス製品のうち、社会環境との調和や新たな文化の創出に寄与した優れた機能性・意匠性・独自性等を有したものを表彰する制度であり、今年度は第19回目。

写真:国立競技場 Copyright:JAPAN SPORT COUNCIL

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商品開発部 03-6841-5290