2021.11.04

NSSC^® 2351厚板がケミカルタンカーに初採用

日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上昭彦、以下「当社」)の独自二相ステンレス鋼NSSC 2351(23Cr-5Ni-1Mo-N、SUS329J1)が北日本造船株式会社殿のケミカルタンカーに採用されました。ケミカルタンカー用としての採用は初めてのことです。

NSSC 2351は、SUS316Lに比べてニッケルやモリブデンといったレアメタルの添加量を削減しつつSUS316Lを上回る高い強度と耐食性を兼ね備え、更には大入熱による高能率な溶接が可能な優れた鋼種です。北日本造船殿には、このようなNSSC 2351の高い性能に加え、その価格安定性をご評価いただき、一般財団法人日本海事協会殿の製造方法承認取得を含めたケミカルタンカーへの適用検討を当社と共同で進めていただきました結果、今回世界で初めて貨物用タンクにNSSC 2351を採用したケミカルタンカーの受注が決定いたしました。高い性能を有するNSSC 2351は、今後貨物用タンクに加え、パイプ・手摺等の艤装品に幅広く適用されることが期待されています。

当社は、今後も独自二相鋼に加え、SUS316Lやクラッド鋼板も含めた広範な商品ラインナップにより、幅広いお客様のニーズに的確にお応えすると共に、ソリューション営業を通じた用途拡大と安定供給を通じて、河川や港湾等のインフラ設備や各種プラント機器等、日本のものづくり産業の競争力の向上に貢献してまいります。

【物件概要】

以上