お問合せ

2023.11.08

当社独自二相ステンレス鋼NSSC 2120®(SUS821L1)厚板が食肉加工ロボットに採用

日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上 昭彦、以下「当社」)が開発した独自二相ステンレス鋼NSSC 2120®(SUS821L1、21Cr-2Ni-N)厚板が、株式会社前川製作所(以下「前川製作所」)が製造・販売する「チキン骨付きもも肉全自動脱骨ロボット トリダス マークⅢ」に採用されました。

前川製作所のトリダスは鶏もも肉の脱骨工程を完全自動化し、作業時間の短縮と衛生管理の向上を図ると同時に手作業と同等の歩留を実現した製品で、食鳥加工の省人化およびコストの低減を可能とすることが評価され、現在国内外の食鳥加工メーカーにおいて広く採用が進んでいます。

これまで前川製作所は、「トリダス」シリーズのベース部分に汎用オーステナイト系ステンレス鋼SUS304を使用していましたが、今回「トリダス」シリーズの最新機種「トリダス マークⅢ」に、SUS304と比べて高強度で同等以上の耐食性があり、更にレアメタルであるニッケルの添加量を抑えることで価格安定性にも優れる当社の独自二相ステンレス鋼NSSC 2120®を採用することで、製品強度と耐食性の向上を同時に実現しました。

当社は、今後もレアメタルの添加量を抑制することで環境親和性と価格安定性を兼ね備えた独自二相ステンレス鋼を始めとする高品質なステンレス製品を、適材適所のソリューション提案と共に提供することで、様々な課題を抱えるお客様の商品価値の向上に貢献してまいります。

【概要】

製造・販売者 株式会社前川製作所(本社:東京都江東区、代表取締役社長執行役員:前川 真)
製品名 チキン骨付きもも肉全自動脱骨ロボット トリダス マークⅢ
https://www.mayekawa.co.jp/ja/products/detail/deboning_machine/01/
使用鋼材 NSSC 2120® (SUS821L1、21Cr-2Ni-N) 板厚:16㎜、25㎜

【写真】

トリダス マークⅢ外観
採用部位(ベース部分)

以上

(お問い合わせ先)

厚板営業部 03-6841-5086