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2022.09.09

当社省合金二相鋼厚板が大阪市住之江区のごみ焼却場煙突に採用

日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上昭彦、以下「当社」)の省合金二相ステンレス鋼SUS323L(23Cr-4Ni)の厚板が、大阪広域環境施設組合住之江工場(以下、「住之江工場」)の更新事業(以下、「本更新事業」)において、煙突内筒に採用されました。

住之江工場は、大阪市住之江区の木津川沿いに1988年7月に竣工したごみ焼却場です。焼却時の余熱を使った発電システムで電力供給を行うほか、敷地内にはグラウンドや緑地などが整備され、長く市民に親しまれてきました。

本更新事業では、竣工後長年にわたり稼働してきた工場の既設建屋を活用し、プラント設備等を刷新することで20年間の延命を予定しています。その際、煙突の長寿命化とメンテナンスフリーを目的に、強度と耐食性を両立した省合金二相ステンレス鋼SUS323Lが煙突内筒として採用されました。

省合金二相ステンレス鋼SUS323Lは、リサイクル性に優れるというステンレス鋼の特徴に加え、ニッケルやモリブデンなどのレアメタルの添加量を削減した環境に優しいステンレス鋼であり、本更新事業が目指す循環型社会形成や環境負荷低減という理念に適合していることが高く評価されたこと、更には既存内筒材用材料のSUS316Lと比較してレアメタルによる価格変動の影響を受け難いことも採用理由の一つとなっています。

本更新事業の煙突内筒の製作および据え付け工事は既に完了しており、竣工は2023年3月末を予定しております。

当社は、今後も独自二相鋼をはじめとした広範な商品ラインナップにより、基礎素材として様々な社会インフラの長寿命化や国土強靭化のニーズに的確にお応えすると共に、ソリューション営業を通じた用途拡大と安定供給を通じて、社会資本の充実と日本のものづくり産業の競争力向上に貢献してまいります。

【物件概要(敬称略)】

発注者 大阪広域環境施設組合
施工者 タクマ・鴻池特定建設工事共同企業体
設置場所 大阪市 住之江区
工事名 大阪市・八尾市・松原市環境施設組合 住之江工場更新・運営事業
煙突製作 大正鉄筋コンクリート株式会社(東京都目黒区)
使用量 厚板 約30㌧

【住之江工場全景】

【プラント工事状況(屋外煙突 内筒据付中)】

(お問い合わせ先)

厚板営業部 03-6841-5086

以上